IE8使ってみましたか?
Internet Explorerのバージョン8が3月末に正式リリースになりました。
弊社ではまだIE7と6のままでしたが、検証のためどうしてもひとつは必要になり、共有ノートPCを昨日アップグレードしてみました。
いいですね、IE8。
まず軽い。使えば使うほどにCPUを食っていく致命的なバグを持つIE7と違い、IE8ではほとんどそれは感じませんでした。これは新たに搭載されたJavaScriptエンジンによりJavaScriptの実行速度が劇的に速くなったからとのこと。つまりAjax系ツールなどがより軽く速く扱えるわけです。Gmailも速い。なんだか皮肉ですが。Chromeをライバル視しているだけはあります。
気になった情報をクリップ的にお気に入りに登録することのできる「Webスライス」や、テキストからワンクリックで地図情報表示や翻訳、ブログエントリーへの直接コピーペーストなどができる「アクセラレータ」など、目新しい機能が搭載。ブラウザの使い勝手を個人がより詳細に構築できる方向にシフトしています。
さらに新たに搭載された「開発ツール」。これ、いいんですか?一般向けに出されちゃって・・・。CSSやJSのださいソースなんかすぐに糾弾されちゃいそうですけど(笑)、それはともかく、開発者向けプラットフォームを目指したという意味でも、G社に対する対抗心がメラメラ感じられます。我々には福音ですが。
また、IE7やIE8の互換モードでの表示ができる「互換表示」機能。これがあることにより、IE7で踏みとどまっている必要がなくなりました。
私の環境でいうとメインマシンをIE6にダウングレードしたので、かたわらのノートPCでIE7、IE8互換、IE8と4パターンのプラットフォーム検証ができ、かなり快適になりました。弊社のように小さな企業でマシン台数が限られている環境では特に有難い機能です。
米MS社の開発担当者は「IEチームはブラウザ間の違い――特に旧版IEとの違い――が、開発者に対して、時間を無駄にさせたり、不満を抱かせたり、場合によってはユーザーに提供する体験を制限させてしまったりなどの影響をどれだけ及ぼしているかを理解している」とコメントしていますが、
「今さらーーーー?」
と、総ツッコミが入りそうですね(笑)。
なんにせよ、ようやく時流を理解し、シフトしてくれた姿勢には拍手を送りたいと思います。
ただ、やはりそこはIE。今まで作ってきたWebサイトのレイアウトが崩れている場合も多々見られ、油断はできません。逃げは用意されているとはいえ・・・
ブラウザとの戦いはまだまだ続く、という感想は消えてませんねえ・・・。ま、軽いし使える機能も豊富なので、今IE7ユーザーの方ならぜひとも入れてみていいんじゃないかと思います。インストールも2分程度と嘘のように早くなりましたよ!
そして今年後半にはWindows7ですが・・・。Vistaってなんだったの!?