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2009年01月27日

気持ちを価値に

巡回している日経関連のWebサイトで、これからの企業のブランディングに必要なキーワードとして「情緒価値」という言葉をあげていました。

今までの日本は、まごうことなき技術立国で、優れた機能を搭載した製品開発で競い合い、製品のWebサイトにはご自慢の特徴がとくとくと書き連ねられていました。ずっと長いこと日本の企業は「機能価値」を追い求めて熾烈な競争を戦ってきました。次から次へと新しい製品を生み出すことに躍起で、どうしたら飽きられないかと必死だったと思います。薄くなればより薄く、軽くなればより軽くと、エスカレートしていきます。

はたして、この企業の製品競争意識と消費者意識はリンクしていたのだろうか?

これは主観でしかありませんが、消費者はやや食傷気味だったような気がします。携帯電話にしても、選びたい機種が見当たらない、薄型液晶テレビだって、どれがいいのかわからない、そんな話は周りでよく聞きます。これは、企業側が、そういう消費者の疲れを感じていなかったからなのだろうと思います。

私もいち消費者ですから、製品を選ぶときにはたくさんのメーカーの比較をじっくりしながら、欲しいものを絞り込んでいきます。でも、その根底にあるのは「その製品を持っている楽しい自分が想像できるか」という気持ちです。もっと言えば「好きか嫌いか」というシンプルな情動があると思います。「あのCM好きだから買う」っていう、企業にとっては曖昧な理由が、消費者マインドだと思うのです。

この日経のコラムでは、「情緒価値」をうまく使ってブランディングに成功した企業として、wiiの任天堂と白い家族のソフトバンクモバイルをあげていました。

昨年秋からの未曽有の不景気により、大手企業ではマス広告に予算をかけられなくなってしまい、広告代理店などの業績は軒並み冷え込んでいます。そんな中でも、何もしない訳にはいかない。少ない予算をどう使えばいいのか。ようやく企業が「売らんかな」のプロモーション体質から、「好きになってもらう」というマインドにシフトしつつあります。日本の企業の在り方、仕組みを、もう一度見直す好機となるのかもしれません。

では、我々のような制作会社にとっても「情緒価値によるブランディング」は当てはまることなのか。

もちろん、当てはまると思います。

日本の企業数のうち、中小企業は9割を占めています。ほとんどの企業が中小企業です。規模の大小にかかわらず、どんなに人数の少ない吹けば飛ぶような企業であろうと、最も重要なことは「企業ブランディング」です。

世の中のマーケティングに精通した方々と違い、私には大仰な戦略については語ることができませんが、何もそんな口はばったい言葉を並べなくとも、事はもっとシンプルなことだと考えています。

制作会社にとっての、商品とは何か?もちろん、制作技術でしょ?いえいえ、違います。制作会社にとって、最も重要かつキーとなる商品は「人間」です。一人一人の技術力は当然必要なことですが、どんなに技術力があっても、鼻持ちならない奴だったら?私なら頼む気になりません。

小さな会社の価値をあげたいなら、まず担当者がお客様に好きになってもらうための努力をする。一会社人として、常にオープンマインドであることが最も大切なことだと思っています。

何を青いことを、とおっしゃる向きもあるかもしれません。だけど、仕事を依頼するパートナーを決めるときに、何を条件に選定しますか?

技術力。もちろん、当然のことです。

推進力。これも重要です。

企画力。あって然るべきですね。

でも、上記すべてがパーフェクトであっても、ミーティングの席で顔を合わせる担当が、どうも話が通じにくい、と感じていたら・・・?その仕事はパーフェクトとは言えないと思います。

選びたいと思っていただける情緒的価値のある企業。AWSはそこを目指しています。

「アーキテクチャーさんにはお気にいりの担当さんがいるんだよねー」と言っていただけることが目標。やや小さな目標だなぁって思われるかもしれませんが、人間の気持ちを動かすっていう意味で、全然小さなことではないと考えています。むしろ、技術だとかをPRするよりずっと大変かもしれません。

お客様にまず好きになっていただける担当者たらんと、日々の自己研鑽を惜しまない、ヒューマンスキルの高いスタッフがお待ちしています!(三田)

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