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2007年07月24日

企業内メンタルヘルス

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こんにちは。ここ数日夏らしい気温上昇を感じますね。寝苦しい~、エアコンほしい~は毎年の風物詩的な欲求です。

私の友人(♂)が、この春から異動させられた部署が心身に合わず、気分障害、いわゆる「うつ」になってしまいました。今、休職・加療中ですが、仕事復帰のめども立っていません。薬の強い副作用で車の運転もままならない様子。「電車のホームではなるべく後ろの方に立つようにしています」なんていうメールをもらうと、心配でいてもたってもいられませんが、こういうとき、何かこちらからアクションを起こすことは、逆効果になりがち(私も経験済みです)。

どうしてあげることもできず、祈るような気持ちで、ただ時折送られてくる現状報告メールを読んでいます。他愛ないお便りは書けても、辛い、苦しいという内容には返事がしにくいものですね。なのでここのところの我々の往復書簡は、何か内容も気持ちもずれてしまっています。ただ、我此処に有り、ということだけでも、伝えてあげたいと思って送っています。

日本の企業でも、社員のメンタルヘルスについて、かなり重要視されるようになってきた、という話は耳にすることが多くなりましたが、肝心の社員同士の共通意識として、「うつは心の風邪」「決してその人が弱いから、特別だからかかるわけではない」という感覚はなかなか育っていないのかもしれません。強くて前向きで明るい(そしてちょっと鈍感な)ビジネスマンにとって、このような形で休職、リタイアする人のことを、正直内心軽んじて見る傾向はないでしょうか。

人の心の在りようを鑑みることは、なかなかに難しいことです。きっと、それはどんなに想像力に長けた人であっても、パーフェクトには無理でしょう。人の心はその人自身にしかわかりえない感情に満ちています。簡単に「わかるよ」とは言えないことだからこそ、どうおつきあいをするかが難しい。まして病に臥していれば、感性は通常よりもひどく強くなっている。そういう人には、安易な思いなど見抜かれてしまい、さらに傷つけることにもなりかねません。相手をよく知るとはいっても、その人の身ほどには感じることができないもどかしさ。先週はそのことで、私自身も少し心が「ゆれて」しまいました。

メンタル面の病だけではなく、昨今では生活リズムの乱れや環境の変化からおきる様々な現代病が蔓延しています。突然昼間に強い睡魔に襲われてしまう「ナルコプレシー」や、睡眠障害、自律神経の乱れなど、傍目には元気そうに見えている人も、多くの問題を抱えていることがあります。また、本人が自覚していなくても、体はいつの間にかバランスを崩していた、ということもあります。

このように「生き難い」世の中です。一日の大半を過ごす「オフィス」での環境づくりはとても重要。我々一人一人が学ぶ姿勢を持っていなければ、片隅で傷ついていく人は後を絶たないでしょう。

今はただ、彼が一日も早く笑顔を取り戻すことができるよう、祈るのみです。

がむしゃらに仕事だけに向かうのではなく、どんなに忙しいときにも、粋に「ズルする」ことは必要だと思います。世の中清廉潔白に「がんばる人は偉い」のではありません。がんばり方にもテクニックが必要なんですね。時には仕事をサボタージュして、自分の中にある種のゆるみを持っていたいと、私は常に考えてます。

もちろん、仕事に対して責任を持って向かうことを忘れてはいけませんけど、ね。

健康な精神は健康な肉体に宿ります。睡眠、食事、仕事、楽しみ、そのどれもおろそかにせず、日々自己調整しながら暮らしていきたいと思います。

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